あと書きです。
2006年1月からこちらに掲載し始めたこのシリーズも、これで最終話となります。
……季節感無視しまくりですみません(泣)。
春から始まった話が、春で終わってますので、まあ、繋がったかと(無理やり)。
最初はとにかく、夏菜が主役でしたので、彼女の成長を書きたいと思っていました。
ケンちゃんは、夏菜にとって「大人」の人で、もう完成されている人間のつもりで。
しかし、30代なんて、どーってことないんですよ(笑)。……自分がそうだからとも言いますが。
社会に適応する力は身についてきても、プライベートでは疲れもするしワガママも言います。大人でも。
ケンちゃん視点の話を書くようになって、彼の成長も書く方向になりました。
夏菜の辿ってきた道は昔の自分の、ケンちゃんの道は現在の自分の、テーマのような気がします。
私の書く話にしては珍しく時間が流れて、はっきりと「結婚」という結末になりましたね。
二人は結婚して幸せに暮らしました、は、おとぎ話の定番のラストですが。
結婚はゴールじゃないぞー!(叫)
これからまだまだ、お互い成長しないとならない面、意見や見解や習慣の相違に悩むところはいくらでも出てきます。
まあ、ガンバレ、と(笑)。
「革命」「誠実」「助走」「偽善」とそれぞれの課題を乗り越えてきた二人が、
自分達の「素晴らしい世界」を作りあげていくことを応援したいと思います。
意外と長い付き合いになったので、脇に出てくる人達にも愛着がありますね。
いずれまた、彼らの今後も書きたいと思ったりしてます。その中で、夏菜とケンちゃんのその後にも触れたいところです。
いつか、どこかでこの二人に出会ったら、温かく見守ってやっていただけると嬉しいです。
ここまでお付き合い下さいまして、どうもありがとうございました。
mariena
|