あと書きです。
これは出稼ぎに行っていた拙作「Revoluiton」の3作目になります。
ケンちゃんと付き合い出して1年と数ヶ月の、大学1年生の夏菜ちゃんです。
私は大学には通ってないので分かりませんが、やはり高校生までとそれ以降は微妙に意識が違うように思うのですよ。
今のところ義務教育は中学までですが、ほとんどの子が高校に行きますよね。
私ですら行きましたし。2年でやめましたが(笑)。
大学や専門学校も、多くは親の援助で通わせてもらうことになると思いますが、何となく高校までは自分の意思ではなく、
それ以降の道を決めるところから、自分の価値観や将来を考える方向に進めるような気がします。
そんなお年頃の夏菜ちゃん、誰でも一度はぶつかるであろう「大人ってなぁに」を考えることになります。
特に、一番身近に社会人であるケンちゃんを見ているからこそ、いろいろ考えたり悩んだりもするんじゃないでしょうかね。
私自身、未だに、どういうことが「大人」の定義だろうと考えることがあります。
年齢を重ねれば大人かというとそういうわけでもなく。
それまでの経験や意識の持ち方、男女の差などでも、どんどん変わっていくものかも知れませんね。
一応は「大人」の意見として夏菜に説教らしいことを言っていたケンちゃんですが。
そしてそれは、確かに当たっているとも思いますが。
結局こういうことを言わせたのはケンちゃんの大人になりきれていない部分でもあるように思います。
さて、今回登場した池田君ですが。
どうやら出稼ぎの中では「いい人だ!」と言われていた模様です(笑)。
まあそりゃ、好きな子の前で、しかも後輩の女の子の前で、格好つけたいでしょうとも。
それにしても語らせ過ぎたかなぁ、とも思っています。
これから社会に出て、そんな綺麗ごとじゃ済まないことも起きるでしょうしね。
けれどここではとりあえず、夏菜を見守る大人(になりかけた)の男として、助言してもらいました。
作中で池田君が言っていたように、これが答えってものはないと思います。
自分で考えて選んで進むから、そこから社会の一部になっていくものだと思いますしね。
ちょっと夏菜に考える時間を与えるために(いや、仕事ですが)日本から離れていたケンちゃん、何だか冷たいヤツですねー。
それにはそれなりの理由があったりするんですが、その辺は次作で。
前回では夏菜に押し倒されて、今度は引き倒されてるケンちゃんが積極的に動く日は来るんでしょうか(笑)。
いくつになっても、男でも女でも、迷いながら悩みながら手探りで前に進んでいくんでしょうね。
夏菜には夏菜の、ケンちゃんにはケンちゃんの道があって、一緒に歩いて行くためにまた悩んだりもする。
そんな2人にもうしばらくお付き合い下さると嬉しく思います。
どうもありがとうございました。
mariena
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