あと書きです。
これはですね、初めは『雑文』にしようと思っていたネタなんです。
でもそれにしては、少々現実味に欠けるというか。
どうしようかな、と捏ね回しているうちに、青臭いことを考えてくれそうなケンちゃんに語らせることになりました(笑)。
夏菜もまた、こういうことをストレートに訊いてくれそうなので。
2人の会話が出来てきて、とりあえずはこれをおまけに。
何せうちにしては長いシリーズでキャラも多い(うちにしては、です)もので、また誰か出て来るかも知れませんが。
私事ですが(いや、こういうモノカキ自体果てしなく私事ですが)、改めて自殺ってものを考えることがありまして。
いえ別に、自分は今はまだ死にたくないですよ(笑)。
ただ、命ってなんだろう、と思う、ケンちゃん以上に青臭い自分がいまして。
自殺や他殺は、正しくない。
人は、生き物は、自然と生まれてきて、自然に死んでいくのが正しいんじゃないか。
これは、自分が子供を産んだ時に思ったことでもあります。
出産という仕事を、自分にできるのかと不安でしたが、お腹の子供はどんどん育っていきます。
私は運良くというか、普通分娩でしたので、チビが自分で生まれてきてくれた感じです。
出産前にいろいろと勉強はしますが、いざその時になると、
頭で考えるより体が勝手にその体制になっていく気がしたんです。
私自身は何も変わらないのに、体は母親になっていく。
その不思議を体験して、自分の体は自分だけのものじゃないと思いました。
そうやって、次の世代に命を繋いでいく。
その自然に逆らってはいけない。
それが言いたくて、こういう形になりました。
時は残酷に過ぎて行きます。
生き物は歳を取り、次の世代へ交替していく。
恩師を亡くし、著名な方々が亡くなるニュースを耳にして、時代の変化というものを考えました。
私にとっては大きな変化も、10代20代の方々にしたらどうってことはないのかも知れない。
そう思うと、今ここにいて、同じ時代を生きて、近くを歩いてくれている人達に感謝するようになりました。
その『チーム』は存在すると思いたい。
皆一緒に死ぬことはできないし、そんなことはしたくないけど、また、会いたい。
その先にある世界で、また一緒に生きていたい。
そう思いました。
気休めだとか、夢だとか、そうやって片付けることもできるけれど。
まどろみの心地よさと同じ『麻酔』を受け取る幸福も、ありじゃないかと思います。
この2人も、10歳の年の差、価値観の違いなどはあるでしょうが、出会うことができました。
そしてそれは、永遠という夢を見せてくれる出会いであってほしいです。
ここまでお付き合い下さいまして、ありがとうございました。
mariena