あと書きです。
え、ここで終わり? てな感じですが、とりあえず終わりです。今回は。
私にしてはひじょーに珍しいパターンですね。これは最終話になる次作に続きます。
もう、ラストにお馴染みの「〜fin〜」ではなく「続く」と入れたかったくらいで(笑)。
ついでに「次回、衝撃の最終話! 夏菜とケンちゃんの未来は……!?」と、
漫画雑誌のようなアオリを入れても良かったかも知れません。
冗談はこのくらいにして、ケンちゃん、またしても悩んでますねぇ。
ええまあ、うちの登場人物で悩んでないヤツを探すほうが難しいんですが。
大人ってね、結構大変なんですよ。エラそうなこと言えるほど人間ができていない自分ですけれど。
悩んでても、反発したくても、黙って笑顔で事を運ばないとならない場面はイヤと言うほどあります。
そこは人それぞれ、ボーダーラインの差がありますけどね。
ケンちゃんは大学に入ってすぐにお父さんを亡くして、歳の離れた良くんという弟もいて、 悩む間もなく「大人」に分類されました。
どっちかというと、自分からその分類に飛び込んだ感じですかね。
真面目で素直で人当たりのいい外見の中に、甘え足りない「ガキ」な部分があることを やっと許せるようになってきたみたいです。
それこそ小枝子さんのセリフじゃないですが「ガキでも何でもいい」んじゃないでしょうか。
誰だって自分の内側には、弱さや傷や欲求を抱えています。それを認めないことには、何も始まりません。
「大人になる」という条件の中には「子供の自分を許す」ことも必要かな、と。
ま、勝手な持論の元に書いてますけど(笑)。
さてさて、今まで影の薄かった(?)ケンママ、さすがに出てきました。
ちょっとここで個人的には、ケンママの立場に立って物を見てしまう自分がいます。
すっかり自己完結のできている(ように見える)上の息子にも、なかなか素直になれない性格ながら、
それなりに自立心のある(ように見える)下の息子にも手がかからなくなって、甘えん坊の姪っ子が身近にいたら。
そりゃ可愛いですよ。きっと夏菜が小さい頃には、うきうきして洋服やらオモチャやら買ってきていたんじゃないかと(笑)。
夏菜自身はそんな甘ったれチビスケの自分が恥ずかしい年頃ですから、 ケンママには「何か逆らえない感じ」になってきてますが。
で、その可愛い姪っ子と自分の息子がこうなったら、穏やかじゃいられないでしょうねー(誰のせいだ)。
頭ごなしに反対はしなくても、本人達の問題だからと冷静になろうとしても、いろいろ複雑かと思われます。
その辺を次作で……なんですが、どうなることやら。いやあ、まさかこんなに長くなるとはなぁ(笑)。
それなりに愛着のある人達なので、今後もちらほらと出現しそうですね。
もうしばらくお付き合いいただけると幸いです。
どうもありがとうございました。
mariena
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