桜憂い
明けはじめた空はグレーに煙り
曇った窓を手のひらで小さく拭う
東京は今日も雨
花冷えの空の下
眠らずに泣いていた瞳なら
街も人も笑い声も
見えないかもしれないね
忘れなさい 今はもう昨日とは違うから
忘れなさい あの夏もあの笑顔もあの声も
咲ききらずに 桜 凍えても
明日には晴れて 優しく開く
街を歩く人は家路を急ぎ
何も見えないふりをして黙って過ぎる
今までの悲しみも
これからの苦しみも
閉じ込めてこのままで息を止め
今日も明日も昨日さえも
他人事に思えれば
忘れなさい つらいのは誰もみな同じでしょう
忘れなさい 目を閉じて通り過ぎてしまうまで
狂い咲きの 桜 散り急ぎ
また次の春を 待つように眠る
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