前身作品について語ろうシリーズ第4弾。
今回は、うちでも珍しくノーテンキな話のこちらのお二人にお越しいただきました。
隆太郎:なんかさ、やっぱりな出だしだな。
恵美:何がやっぱりなの?
隆太郎:そう簡単に持ち上げちゃーくれねーわけよ、この人はよ。
M:充分じゃないかよ。明るいってのはいいことだ。うん。
隆太郎:とてもそう言ってるようには聞こえない。
恵美:あのー、いいから進めませんかー。ほっとくとずっと議論しますよこの二人は。
M:ああ、そうだね。うちの女の子達は気配り娘が多いな。
隆太郎:アンタと違ってな。
M:……キミ、あとで職員室に来なさい。
隆太郎:高木さんにチクっても無駄だぜ?
M:まあいい。始めよう。えー、まずは前身作。一応タイトルがあったんだなこれが。
恵美:へえ。珍しい。
M:うん。珍しい。「お出口は左側」ってやつだ。
隆太郎:……車内アナウンスかよ。
M:そう。二人の出会いは電車内の痴漢疑惑ってのが一緒だったから。
隆太郎:あ、そ。いいけどね。別に何もしてねーから。
M:まあ、前身作では、キミは恵美ちゃんにこっそり伝言メモを押し付けるんだがな。
恵美:何のメモ?
M:ヤクの運び屋を依頼するメモ。
隆太郎:あぁ!? 何者よ、俺。
M:組長の息子。でも跡継ぎは麻子。
恵美:……似合う。
M:でしょ?
隆太郎:そう言やあと書きでそんなこと言ってたっけな……。
M:うん。一応ね。軽くそんな感じで。
恵美:軽くそんな感じで極道の話を書いたんですか、高校生のアナタは。
M:そうなんだよねー(笑)。だからほんの出だししか書けずに終わったんだなー。
隆太郎:まさかとは思うがよ。
M:何だね。
隆太郎:そこから今のタイトルを捻り出した、とか。
M:そうだよ(真顔)。
隆太郎:……やっぱり。
恵美:あ、でも「右側には善、左側には悪」って考え方は実際あるんですよね。
M:そう。聖書にもあるよ。「左手に告げるなかれ」だね。これは小説のタイトルだが。
恵美:そこから、麻子にとってのあたし、という発想になった、と。
M:まあね。高校生のラブコメディだから、友情も織り交ぜてみたかったし。
隆太郎:ラブコメ、ねぇ。
M:やってみたらそうなっちゃったんだよ! 明るい話も書いてみたかったんだよ。
恵美:おかげさまで、うちでは一応人気のある話になってくれてるみたいですよねー。
M:……そうね。以前にやった「カップル投票」ではダントツで「丈瑠×早智」だったけど、キミらも人気高かったな。
隆太郎:ふーん。アンタの持ち味である「暗さ」は人気ないのか。
M:キミさぁ……。そうミもフタもないこと言うなよ。
M:話を前身作に戻すと、一応神崎さんとかも出てきたし、恵美が麻子の手伝いをするとこも同じなんだよな。
隆太郎:ヤクザの組長が、不動産会社の社長になったくらいで。
M:そう、そのくらいで。
恵美:……良かった。そのままだったら困るわ。
M:だよなー。はっはっは。
隆太郎:キャラ的にはたいした変化はないのか。
M:いや、キミが一番変わったよ、隆太郎。もっと無口で無愛想なヤツだった。
隆太郎:アンタの書く男キャラはたいてい「無口で無愛想」じゃねぇか。
M:だから若いキミくらい明るいヤツにしたんじゃないかよ。ちょっと若年寄入ってるけど。
隆太郎:カリスマとリーダーシップと言ってくれ。
M:ものは言いよう。
恵美:じゃ、前の隆太郎は生徒会長とかするタイプじゃなかったんだ。
M:全然。どっちかってーと、丈瑠皇子に近いね。面倒なことは避けたがるヤツ。
恵美:隆太郎皇子。
隆太郎:……よせ。
恵美:はぁい(笑)。
M:素直だねぇ。ほんとにうちの娘達は素直だよ。
恵美:言い換えれば単純で不器用で思い込みが激しい。誰かさんそっくり、と。
M:………。
隆太郎:んで、男キャラの面倒くさがりでひねくれたところも引き継いでるわけだ。
M:キミらさ、大人をからかうもんじゃないわよ?
隆太郎:それって普通褒められた時に使うよな。
恵美:えーと、何かうちの話は、イチオシでラブラブってことになってるみたいですねぇ。
M:だってキミら、勝手にベタベタしてくれるし。たまにはいいじゃん。無邪気にラブラブでも。
隆太郎:一応年齢制限なし話だけどな。
M:あってほしいのか?
隆太郎:ちょっとね。
恵美:やーめーてー!
M:ま、書いてて楽しかったよ(笑)。それなりにキミらはみんな可愛いし。
恵美:じゃ、最後に名前の由来でも。
M:んー、恵美はね「普通の子」が書きたかったんだよな。
恵美:普通……。まあ、そうですね(笑)。
M:うん。特に暗い過去も大きな悩みもなく、両親に愛されて育った元気で明るくて優しい子。
隆太郎:それって褒めてるのか?
M:キミね、大事な彼女のことくらい素直に褒められとけ。
隆太郎:分かった。そうする。
M:……恵美のことに関しちゃ素直だな、キミも。
恵美:あ、あの、話を名前に戻していいですか(汗)。
M:戻す?
隆太郎:戻せ。あんまり突っ込むと逃げるから、こいつ。
M:へい。まあそんなわけで、全国の「恵美」さんの気分を害したら申し訳ないが、するっと出てきたのがこの名前だったのさ。
恵美:麻子は?
M:うーん。雰囲気で。ちょっと大人っぽくてさらりとしたイメージ。麻、って涼しげな感じじゃん。
隆太郎:俺は……なんか前に日記で呟いてたな。
M:そう。「リュウ」を使いたかったんでね。「アルバイト探偵」のリュウくんから。隆の字をもらって。
隆太郎:あ、そ。そんで酒もタバコもやるわけ?
M:あんまり関係ないだろ(笑)。ただ、生徒会長ったって、そう固いヤツでもないってこった。
隆太郎:別に爆弾背負って敵地に送り込まれたりもしないしな。
M:……だから名前だけだっつってんだろが。
恵美:他の人達は?
M:高木さんはもう、「僕にできる」の部長の兄貴、てことで。下の名前は適当に。
隆太郎:そう言っとくよ。親父は名前出てこないな。
M:いいよもう。親父で。麻子ママはね、これもイメージで。あとは恵美のクラスの梨花ちゃんくらいか。
隆太郎:それも適当だろ。
M:うん(即答)。どうでもいいキャラだし。
恵美:……そう言っとくわ。
M:ま、こんなとこかな。
隆太郎:本作じゃーさ、一応「おまけ」で大団円っぽいけど。
M:うん。いいじゃんそれで。メデタくハッピーエンド。
隆太郎:その後のことは書かないのか? 夫婦生活とか。
M:……キミが言うと何かエロいな。まあ、気が向いたら。たぶん向かないけど。
恵美:い、いいですよ。書かなくて。
M:だとさ。
隆太郎:何だ。せっかく18禁OKなサーバーに引越したのに。
M:いやその辺の規約はしっかり確かめてないけどさ。度胸も筆力もないからたぶん無理だね。
恵美:でもご要望があれば書くかも知れませんよこの人。
隆太郎:読んでくれた人の意見には弱いからな。
M:……書いたあとで文句言っても遅いぞ。
恵美:や、やっぱり書かないでー!
M:とりあえず恵美はキミが説得しろ。
隆太郎:了解。
恵美:だから、やめてってば……。
M:逃げそうだな(笑)。リュウ、あとはまかせた。
隆太郎:おっけー。んじゃ、帰るぞ。
恵美:……はぁい。
M:はいはい、ご苦労さん。仲良くやってくれたまえ。
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