Lose
電話の向こうの君の声が
おやすみ の形で宙に浮かぶ
僕も同じ形の おやすみ を返す
闇に溶ける吐息のような
微かな空白
君が電話を切るのを待って
僕もやっと受話器を下ろす
そう やっと なんだ
決まって 君が 先なんだ
僕はもう負けている
そして これからも