第二回、前身作品について語ろうシリーズ。 続いてのお客様は、サブカップルに押され気味のこちらのお二人です。
尚也:……なんかいきなり失礼じゃねぇか?
M:まあいいじゃん。事実だし(真顔)。でも一応キミらがメインだから。
尚也:一応、ね。
要:遅くなりましたー。
M:ほい。お疲れさん。
尚也:締めが近いから忙しいんだよな、要は。
M:ああ、会計士だもんな。
要:駆け出しですけど(笑)いろいろやることがあって、もう。
M:その点、家事が得意なダンナっていいよな……。
尚也:遠い目をしてないで、話進めて下さいよ。
M:おう、分かってますがな。
M:えー、まあ、一番変わったのは、要が兄貴の実のモトカノだったってことか。
尚也:ふーん。
M:おや、冷静やね。
尚也:取り乱してどうすんだよ(笑)。第一そっちの話、えらい短いんじゃなかったか。
M:おー、短い短い。友達の紹介で要に出会って、尚也は兄貴の写真で見て要を知ってた、てとこからスタートなのは似てるな。
要:そこから先は違うんですか。
M:なんつうか、プロローグしか書いてないじゃん、状態(笑)。
尚也:んじゃ、さらっとあらすじでもどうぞ。
M:いいね、気遣いヤローくん。まあ、尚也は要のことを知ってたけど、要は尚也を知らなかったんだな。
要:そこも一緒ですね。
M:だね。で、尚也は咄嗟に兄貴とは無関係なふりをするんだな。偽名を出したりして。
尚也:偽名?
M:単純に、母方の旧姓を使って「川端」と。名前は「ひさや」でなく「なおや」に。
尚也:……偽名、ねぇ。
M:要はね、今よりもちょっと我が強い感じ。その場でいきなり「好きな人がいますから」と断る。
要:ほとんど同じじゃないですか(笑)。
M:いや微妙に違う。紹介されるなり「こういうの好きじゃないんで帰ります」と。
尚也:ああ、言いそうだな。
要:……言ってないわよ。
M:似たようなもんだがな(笑)。そこで要の友達が「あんた、あいつのことまだ忘れてないの!?」とね。
尚也:それは沙姫ちゃんとは違う子なんだな。
M:うん。全然違うキャラ。名前も忘れた。スマン。
要:その「あいつ」がお義兄さんなんですね。
M:そうだね。兄貴のキャラより塚本さんに近かったな。とりあえず、遊び人のイメージ。
要:塚本さん、遊び人なんですか?
尚也:……真顔で訊くなよ(苦笑)。
M:うーん、塚本さんのがいくらかましだね。要ちゃんは大事にしてたって設定だし。ただ、来るもの拒まずタイプなだけで。
尚也:で、その「ひどいヤツ」が兄貴だったのか。
M:そうそう。田野倉尚義、と聞けばたいていの女はイヤな顔をする、という。
尚也:すげー変わりようだな。
M:なんかねー、兄貴がねー、あそこまでアホなキャラになるとは思わなかったわ。
要:アホって……。お仕事なんかちゃんとしてますよ?
M:うん。そっちの才能はあるみたいね。繊細さをすべて仕事に持っていったヤツ。
尚也:女関係もなぁ、学生の時から桂子さんひとすじだもんな。
M:何故かそうなっちゃったんだよ!
要:いいじゃないですか。仲良くしてますよ。
尚也:あきらかに桂子さんが主導だけどな。ある意味、ペットと飼い主に近い。
M:言うね、キミも。……話を戻すと、その尚也の「偽名」はあっさりバレるんだな。
尚也:だろうな(笑)。
M:んで、要は怒る。「あたしの気持ちを知っててバカにしてんの?」と。
要:うーん、気が強いですね。
尚也:……おまえもキレるとそうだよ。
要:え、そう?
尚也:ま、いいけど。慣れたから。
M:うん。夫婦は慣れだ。それが良くもあり悪くもあり……。
尚也:話を戻そう。
M:ああ。そこで尚也が口説くんだな。「俺は兄貴とは違う」などと言って。
尚也:……簡単なヤツ。
要:それで、口説かれちゃうんですか?
M:いやあ、微妙。要は少しは話を聞く気になって、とりあえずお友達から、てとこで終る。
尚也:なんの起伏もないじゃん。
要:それはどの作品にも共通してるけどね?
M:……さっくり刺したな、今。
尚也:刺される原因はここにあり(笑)。
M:ああ、キミらとならまったりムードで終始するはずだったのに。
尚也:で、他に語ることはないんだな?
M:ないね(きっぱり)。
要:やる気ないなぁ(笑)。
M:じゃなくて、前身作があまりに短いからさ。変わったといえばその辺くらいなんだよ。
尚也:まあ、大西と沙姫ちゃんのキャラが強いからな。
M:それはほれ、もとは彼らが主役だから。
要:え、そうだったんですか?
M:いや、別作でね。メインキャラのつもりで作ってた二人だから、あれだけ個性的になった。
尚也:それで「おまけ」もあいつらになったんだな。
M:まあね。別視点話を書くのが好きなもんでね。いいじゃないか、キミらは「おまけのおまけ」も「こぼれ話」もあるし。
要:メルマガでは沙姫ちゃん達が話してましたよね?
M:……だから、誰も覚えてない話をするなよ。
尚也:作者本人が覚えてないって話じゃん。
M:えー、では、本日は「Dummy」の主役お二人に来ていただきました。ありがとうございましたー。
尚也:……無駄に世間慣れしてるよな、この人は。
要:でも器用にはなれないのよねぇ。
M:あ、結婚おめでとう。
尚也:ほら、まとめた。
M:素直に聞きたまえ。唯一、その後結婚しましたメデタシメデタシな二人なんだから、キミらは。
要:でも結婚て、メデタシメデタシ、で終らないでしょう。
M:そこ、話を重くしない! おとなしく引き上げやがれ。
尚也:まあね。お互い成長しないといけないよね。
要:そうね。
M:へいへい。がんばって幸せな家庭を築いてくれ。
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